私のモチベーション歴を心理学的観点から分析してみる
前書き
就活で自己分析を進めるうちに、自分のやってきた実績というのはその時のモチベーションによって大きく左右されやすいという事が判明した。しかし一つ弱点がある。モチベーションの振れ幅が激しい事だ。中期的には集中して取り組むが、目標を達成すると、自分の中で一気に熱が冷めていく。この問題をどう解決できるか(=自分が長期的に熱中できるものを見つける)が、自分にとっての就活での最大の軸でもある。
これまでのモチベーションまとめ
年齢 | 興味 | 実績 | 関心を持った訳・動機 | 関心が薄れた訳 |
小・中~ | 邦ロック | ライブ参戦 | 素直に感性的な問題・周囲に関心のある人が多かった | 好きなアーティストの相次ぐ解散・活動休止 |
小・中~ | 阪急 | なし | マルーン色の車体がかっこいいと感じた | 鉄道本体からまちづくりへの興味へ |
小・中~ | 野球 | 観戦 | 選手・球団の特色を見て | 贔屓球団が弱すぎて関心が薄れそうになった時期はあった |
高1~3 | 数学物理 | 成績 | 理系進学を考えていた為 | 関心が大学での専門分野に移行した |
大1~2 | 三力学 | 成績・技術士補 | 土木分野の企業に就職すると役立つから | 情報分野へと関心が移り変わる |
大3 | 電子工作 | サークルや個人でIoT開発・制御基板開発 | 電子工作への憧れ(高校くらいから) | IoTを学ぶ事から関心がサーバーへと移り変わる |
大3 | Rails | Railsでアプリ開発 | 学校での開発で全く役に立たなかったから悔しくて(Web系知識0) | この時点では深く関心を抱いていない |
大3~ | まちづくり | 1Dayインターン | 授業での講義・動画をきっかけに | 関心は薄れていない |
大4~ | 競馬競艇 | 観戦 | 純粋な興味・動画をきっかけに | まだ関心は野球や邦ロックほど盛り上がっていない |
大4〜 | AI | 研究でシステム開発・学会発表・G検定 | 研究で必要→関心へ繋がる | 関心は薄れていない |
院1 | Web開発 | インターンシップ・個人開発 | エンジニア職目指すならWeb開発勉強した方が良いかも | サーバーサイドやデータベース処理には特に関心あり |
院1 | 統計 | まだ特に実績なし | 汎用性・将来性が高いと感じた | 関心は薄れていない |
院1 | ブログ | 継続中 | 脳内の整理・文章力構成 | 関心は薄れていないが、アフィリエイトで稼ごうとは思わない |
赤字の通り、学術に関する関心を抱いた理由は、「自分の将来に役に立ちそうだから・必要だから」という将来を見据えた理由が多い。青字の通り、関心が薄れた理由は「別の何かに関心が移った」理由が多く、いずれも中期的な目標を達成して、別の分野に切り変わろうとしている事がよくわかる。
モチベーションの種類
「自分の将来に役に立ちそうだから・必要だから」という目的の場合、そこには「どういう理想」が存在しているのかを考察する。人間の行動に対するモチベーションには、種類が存在する。
- 内発的動機付け・・・仕事に対する興味や関心から生まれるやりがいや達成感など
- 外発的動機付け・・・昇給や昇格といった人事評価から生まれるやりがいや達成感など
自分の経歴を見ると、いずれも内発的な動機である。22年生きてきた現時点では自分は内発的動機によって、それらが満たされた時に幸福感を感じる人間であるという事だ。
- マスタリー目標・・・習熟に対する意識を具現化する目標「習熟する」
- パフォーマンス目標・・・ポジティブな評価を得ようとする目標「評価される、示す」
パフォーマンス目標に該当するものが少ないのは、「労働をアルバイト・インターンでしかしていないから」「社会に出て自立をしていない学生」という声もある。それには異論はない。こういった外発的な動機がそれほど湧いてこないというのは、非常に恵まれた環境で生きてきたという事なので周囲に感謝していこう。就活で有利になるためにTOEIC・SPI・資格を勉強したりとか、面接練習をしたりとかはパフォーマンス目標に該当する。
Web開発への関心では「エンジニア就活で有利になるかも」(パフォーマンス目標)+「将来的に幅広い分野で活躍できそう」「システムへの関心」(マスタリー目標)と混ざっている。だから天性のギークには勝てないのである。
目標と動機の分析
マスタリー目標を達成したのは、どういう時なのか。
- 「成果物を製作する」
- 「資格獲得」
- 「業務を卒なくこなす」
「資格獲得」に関しては、客観的に判定された「一定の理解を認められる事」であり、この評価によって自分の中で「理解した」と胸を張って認める事ができるからである。人に認められて良いリターンを得る事も勿論欲しいが、それ以上に「客観的な評価」が欲しいのかもしれない。別に評価するのは人でなくても良い。それか自分が「この分野に関しては俺が一番や!」と確信できるシーンがあれば、資格は必要ない。
なぜマスタリー目標ばかりたてているのか
- そもそも競争に勝つにはマスタリー目標を達成させないと、パフォーマンス目標を達成できないと考えている
- 将来になって後悔・苦労したくないという先回り的な行動
パッと思い浮かんだ理由は上記の二点である。
「将来になって後悔・苦労したくないという先回り的な行動」を意識しだしたのは、興味深いのは学部生になったあたりからである。将来を意識し始めた事が要因である。特に最近は工学など専門性の高い分野から統計や情報技術など汎用性の高い分野へ関心が移っている気がする。この汎用性の高さが個人的にモチベーションを維持できる理由の一つだと思う。
- 自分の関心が移り変わっても、今まで得た知識が充分に活かせるようにする
これが自分が何かに勉強しているモチベーションの源なのだと感じる。
感想
自分には長所なんてない、短所は「長所がないこと」と考えていた。しかしマスタリー目標を持ってからすぐに具体的な(中難易度な)目標を計画して実行している点に関しては、少しは評価されても良いのかもしれない。