「アドラー心理学が1時間でわかる本」を読んで

前書き

最近、心理学の勉強をしたいと考えるようになりました。理由はコミュニケーション・ビジネス・ライフスタイルにおいて、有用となる場面が存在すると考えているからです。その中でアドラー心理学を選んだ理由としては、今後の自分のキャリア創造のための重要となる価値観を見つける事ができるのではと考えた為です。

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アドラー心理学とはアルフレッド・アドラーが提唱した心理学論であり、「どう生きていけばわからない」「理想と現実のギャップ」「ビジョンに悩む」人にはおすすめです。以下では心にグサッと刺さった内容だけをご紹介します。

劣等感

人間誰しも劣等感は存在します。しかし人類はその劣等感を補うようにして発展してきた歴史が存在する事は著書では明記しています。では個人の劣等感はどうでしょう?ー個人の劣等感をどういった方向に繋げるかが重要です。劣等感を正しい方向に繋げるには、同様の劣等感を抱く人のストレスを解消することです。劣等感が心からの社会貢献の意志に繋がるというのです。

例えば「メンタルが弱い」という劣等感があったとします。
→ 正しい方向:メンタルが弱くても健全に生活できる社会の構成
→ 負の方向:虚勢を張って、さらにメンタルが弱い人にぶつける

劣等感を負の方向にぶつけない為には、自己肯定感を高める事です。「成功すれば他人のおかげ、失敗すれば自分のせい」という考え方には限界があります。なので自己肯定感の低めな人は失敗の要因を包括的に自分に定めず、具体的要因(自分の中の〇〇と環境要因といった風に)を探るが気持ちは楽になりそうですね。

例えば、自分が競プロの勉強をしたのも、「自分にはコーディング力が無い」という劣等感です。でもわざわざ「苦手なことで勝負しなくて良い」と言う人はいますし、それも私は間違いないと思います。

ただ劣等感を正しい方向へ向かわせるには、「劣等感を補う術を身につける」ことです。方法はどうであれ、「楽に過去・今の苦労が取り払われたらいいのに」と言う発想こそが自分の中で描く課題定義の一つだと思います。

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目的論

人が取る行動は目的に依存するという考え方です。つまり目的がなければ、有用な結果は生まれないという事です。

例えば成功する野球選手って「メジャーリーガー」という目標を打ち立てています。
その目標はブレず、プロでどういうことをしていけばいいのかを計画しています。

著書では決定論に関しての否定はされておらず、適宜状況に応じて決定論と目的論の使い分けが重要とされています。

共同体感覚

人間は劣等感を補う為に集団を形成していて、個は集団に貢献するべきだということが求められます。そこで集団への貢献を目標として定義することです。ここでの集団は組織・社会・家族でもなんでもありでしょう。

共同体感覚とは「相手に対して与え(GIVER)貰う(GETTER)の関係性を築く」ことが重要です。これを実現するには、行動力共同体感覚を養う必要があるようです。特に共同体感覚を磨くには、相手の立場を尊重し合う関係を築くことです。ビジネスではチーム・社会において役割が存在し、出来ること・出来ないことを補いながら生活しているという意識です。

「相手の立場となって相手に与える(GIVER)」
ただ頭では理解していても行動で示すのが難しいですよね・・・。

こういった行動が共同体感覚を身につけますが、これは自分にとっても有益な結果を生む場合が多いそうです。ビジネスでは収益性も重要ですが、共同体感覚を身につける事から社会の課題・解決策を見つけられる事に繋がるのかもしれません。

まとめ

  • 劣等感を社会貢献に繋げる必要
  • 目標を設定する事で有用な行動につながる精度は高まる
  • 相手の立場となって与える事を意識することが共同体感覚を磨く方法